『スタッフロール』
- 大橋梓

- 2022年7月22日
- 読了時間: 1分
『スタッフロール』
深緑野分さん著
読み始め、あれ?これって翻訳ものだったかな。
と著者を再確認。
いや、違う。
でもやっぱり翻訳ものを読んでいるような、、、
舞台がアメリカとイギリスだということもあるし、
登場人物の言葉遣いが独特なせいかな。

さて、タイトルでもあるスタッフロール、というのは、
映画のエンドロールに流れる製作者たちの名前のことです。
スタッフ全員の名前が載るわけではなかった,
その昔。
そして、そのハードルは低くなった現在。
という2部構成になっています。
その昔というのは、1960年代・70年代。
女性の名前が載る、となると、なおさらハードルの高かった時代のようです。
私は「名前が載る」ということを、
出演者であるときは意識したことがありません。
でも、
まさにスタッフロール、となると話は違ってきます。
友人の名前を、ある映画のスクリーンに見つけた時、
「この人!私の大学時代の友達なんです!!頑張って仕事してすごいでしょ。」
と立ち上がりたくなりました。
本編の感動と同じか、それ以上に興奮して。
その友人の顔も姿も、映ってはいないけれど、
彼女は確かにその作品の一部として認められているんだ、
すごい!と。
この認められる、というのが、
ひとつ、スタッフロールの意義、なのかな。




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