怒らないの?
- 大橋梓
- 1月14日
- 読了時間: 1分
もう、一か月も前のことになりますが、こまつ座の『太鼓たたいて笛ふいて』というお芝居を観させてもらってきました。
観てすぐ感想を書きたかったけれど、受けた衝撃が大きすぎて、頭の中がまとまるのにしばし時間がかかりました。
「放浪記」の林芙美子の昭和10年(1935)から昭和26年(1951)の16年間を描いた舞台です。
まさに、日本が戦争をしていたその最中に、
戦争とは、若者、女性、子ども、繊細な人、優しい人、我慢強い人に不利益を押し付けることだ、と気づいた林芙美子さんが、
それではいけないんだ、と、はっきりとしたメッセージを主張しまくる、そういうお話でした。
理不尽な仕打ちを受けている人に、林芙美子さんが静かに、「怒らないの?」と聞くんですが、
「怒ってもいいんだよ、それは怒らなければいけないことなんだよ」ということなんですよね。
戦争に限らず、今も昔も世の中には怒りたくても怒れない人が居て、
だからってそういう人に我慢をさせてはいけないですね…。
そして怒りを感じたら、それは自分が大切にしているものが傷つけられたから、ということですね。
2025年は正しく怒れるようになりたいし、
誰かに我慢させないように生きたいです。
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