黒牢城

言わずと知れた第166回直木三十五賞受賞作品ですが、『黒牢城』(こくろうじょう)米澤穂信(よねざわほのぶ)さん著、さっそく読みました。(ミーハーなんです、、、)
織田信長の家臣であった荒木村重が主人公の歴史ミステリーなんですが、彼の城内で人質が殺される、兜首が挿げ替えられる、使者が暗殺される、など怪事件が起こる起こる。
探偵さながら、城主の村重自ら事件を紐解いていくのは、信長に叛旗を翻しての籠城の最中という、なんともまあ落ち着かない状況で、あっちもこっちも忙しい。途中、考えを巡らせれば巡らせる程、正論を言えば言う程、家臣の心が離れていくあたりでは、村重が気の毒になりながら、、、全445ページ、とても読み応えありました。
村重は先祖代々の土地というものには愛着が無いのに対して、家臣たちは土地に根付いていることに価値を置いていて、その点で村重を軽んじている部分もあり、今でもそういう価値観の違いってありますよね。どちらが良い、というわけではなく、今はどんどん変わっていってOKな村重タイプが多いのかな。私が知らないだけで意外と家臣タイプが多いのかも?

裏表紙の家紋は荒木家のものかな?と調べてみたら、黒田家のもので「黒田藤巴」というそうです^^
裏で官兵衛が操っていたという象徴?いや、考えすぎか。
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