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  • 大橋梓

塞王の楯


2022年ミーハー読書第二弾。

第166回直木賞受賞作品『塞王の楯』


(候補に挙がった時点で、というよりその前から読んでいる人が本当の本好きなんだと思いますが…)


受賞作発表の次の日、本屋さん3件回って、軒並み売り切れ・入荷待ちでした。


2月に入って駅前の本屋さんでやっと手に入り、ハードカバーを電車で読むことはさすがにしないはずでしたが、さわりだけ…と駅のホームで電車の待ち時間に読み始めたら最後、揺れる電車で腕をプルプルさせながら、危うく乗り過ごすところでした…。これ、あるあるかな。


『黒牢城』を読んだ直後で頭が戦国モードになっていたまま、同じく戦国小説に突入し、勢いがついたまま読み始めたこともあるかもしれないですね。


『黒牢城』は武士が主人公でしたが、こちらは一般人の匡介(きょうすけ)さんが主人公です。彼は一般人といっても、戦の要というか戦の拠点となるお城の石垣を積む職人さんなので、武士並みかそれ以上に戦略を考え、研究しています。そして破られない石垣を造り広めることで戦国の世を終わらせたい、という志の持ち主。


それとは真逆に、誰でも使えるような殺傷能力の高い鉄砲を世間に広めることで、戦国の世を終わらせたい、という職人さんがライバルとして出てきます。


何だか戦国小説でありながら現代の世界の諸問題も焙り出すような…ね。


それと同時に、石を切り出す、運ぶ、積む、という石垣造りの一つ一つの工程についても詳しい描写があります。


例えば石を運ぶ荷方というポジションは、山から切り出した石を運ぶので、悪路を往復し、雨や雪はもちろん、時には川を渡ることもあり、その中で「早く・怪我人を出さず・確実に」届ける。そして「もっと早く届けろよ」と石の積み方に言われたとしても、機嫌よく働いてもらうために「遅くなってすまん、あとはよろしく」と、ぐっと我慢もする。


「俺が運ぶおかげで石垣を積めるんだ!」とかは言わない…なんてカッコイイ…!と、ときめいて少女漫画チックな楽しみ方をしたり。


安直な発想の飛ばし方ですが、仕事や日々の生活一つとっても、自分から見る景色だけが全てではないんだよなー、としみじみ思ったり。


これまでお城を見ても「大きいなー」程度の感想しか持てなかった私が、今は、一番近くで野面積みの石垣を見られるのはどこだろう?と検索しています。本当、熱が冷めにうちに行こうかな^^


#直木賞

#塞王の楯

#今村翔吾

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