大橋梓
銀河食堂の夜
『銀河食堂の夜』さだまさしさん著
短編集なんですが、
1話で完結はしつつ、
次のお話と出てくる内容が少しずつリンクしていって、
最後は丸く繋がり、おぉっ、なるほどー!とため息。
恋愛や夫婦のお話もいくつか出てきますが、
それがまぁみんなうまくいかなくてね。
切なかった。
でも完全に救いが無い訳でもなく、
幸せな時間も確かにあり。
添い遂げることだけが幸せではないんだなぁと、思ったり。
今まで恋についてじっくり考えさせられたのは、
大学生の時に江國香織さんの『冷静と情熱のあいだ』を読んだ時と、
高校生の時、劇団四季の『アイーダ』を観てボロボロ泣いた時、
その2回でしたが、
その時と同じくらいグッときました。
そういえば、アイーダを観た帰り、涙で京都劇場のあの長い階段を踏み外しそうになったんですよね。
劇場で泣くのは良いとして、劇場を出てもうJR京都駅で泣いていたら、
「さすがにあかん」と思って必死に泣き止みましたけれど。
恋は人生を変えますね。
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