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夏休みの過ごし方

  • 執筆者の写真: 大橋梓
    大橋梓
  • 2024年7月31日
  • 読了時間: 2分

小学校2年生の時から児童劇団に通いだしました。


その劇団では、

私たちは「夏の公演」と呼んでいたんだけれど、

夏休みが丸ごと稽古期間で、

8月の終わりに2日間×2公演、計4本番、

という舞台をやっていました。

それも大きいホール、キャパ1000人超える劇場で、です。

またそれがミュージカルでね。


出演者は、3歳から高校3年生までの子ども。

毎年100人近く居たかな。

そこにサポートで大人の役者さんが少し出てくれて。


自由参加なので、参加しない人も結構いたのです。

きつい、厳しい、と聞いていたし、

私も不参加かな、と思っていたはず。


でも、「どうする?」と聞かれて、

なぜか直前になって勇気が湧いてきて、

「出る」と。

小学校3年生の時のことです。

(その後、中学3年生まで毎年参加することになるんですけど)


夏休みが始まって7月の間は、まだ役が決まっていなくて、

いろんな組み合わせで、本読みの稽古です。

演出家に「この役読んでみて」と言われることもあれば、

「やってみたい人は?」と聞かれて手を挙げることもある。


中学生・高校生のお兄さんお姉さんがメインなので、

小学生がその中に入ってお芝居するなんて、

それだけでもうドキドキ。

始めて自分の心臓の音が聞こえたのも、このときでした。


読む順番がなかなか回ってこなくて、

ほとんど他の人の稽古を聞いているだけの日もあって、

その日は家に帰ってから、「おしりが痛い」と言ったりね。

(聞いている間は、床に三角座りでしたから。)

「あれだけ板張りの床の上に座ってたら、そりゃ痛くなるわ」と言われて、

はやく沢山名前を呼ばれて、

前に出てお芝居させてもらえるようになりたいな、って思いましたね。

心臓はバクバクするけど、おしり痛いよりはいいかなって。


なぜ今日そんな昔のことを思い出したのか、というと、

ちょうど今日あたり、7月の末が毎年、キャスト発表の日だったんですね。

当時はクラス替えよりも、通知表をもらうときよりも、

舞台の本番よりも、

この日が1番ドキドキしました。


私は何の役かな?

主役は誰かな?って。


お庭に咲いたひまわりの花が、

当時稽古着にしていたTシャツのひまわりと似ていて、

ふと、記憶の蓋が開きました。

 
 
 

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